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旬のほうれん草は栄養の宝石箱だった!?ほうれん草の隠された効果から ホウレンソウの食べちゃいけない調理方法まで

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ほうれん草と言えば、私はアニメのポパイがほうれん草を食べると強くなる印象もありますが・・・笑   そんなほうれん草を調べた結果、知らなかったら損をする旬な時期、効果を発見したので情報シェアさせて頂きます!

ほうれん草の栄養をうまく摂取できる食べ方は?

ほうれん草は抜群の栄養価を誇り、豊富な栄養素がバランスよく含まれている「緑黄色野菜の王様」です。
そんなほうれん草の主な栄養素と効果をご紹介します。<貧血改善と予防>
ほうれん草には豊富な「鉄分」が含まれています。
鉄分はよく知られている通り、血液中のヘモグロビンを作るのに欠かせない栄養素です。
さらに、胎児の健全な発育に欠かせない「葉酸」も豊富です。
葉酸はビタミンB12とともに、骨髄で赤血球を生成し、細胞の新生もサポートします。<抗がん作用と抗酸化作用>
「β-カロテン」も豊富なほうれん草。
β-カロテンは、体内でビタミンAに変化します。
ビタミンAは粘膜を正常に保つ働きがあり、免疫力を高めてくれます。
また、細胞の酸化を防ぐことで、発がんを抑制する作用があります。<美肌効果と動脈硬化予防>
「ビタミンC・E」という強力な抗酸化作用のあるビタミンが豊富なほうれん草。
これらはコラーゲンの合成に不可欠な栄養素で、美肌効果があることはもちろんのこと、細胞・皮膚・血管の老化を防ぎます。
過酸化脂質の生成を抑制して動脈硬化を予防してくれます。

ほうれん草の旬は冬だった!栄養の宝石箱「ちぢみほうれん草」とは?

「ちぢみほうれん草」とは「寒ちぢみほうれん草」や「寒締めちぢみほうれん草」とも呼ばれます。
一般的にスーパーで売られているほうれん草と品種は同じなのですが、栽培方法が違います。
寒い冬の間、ほうれん草はハウスやトンネルで栽培されることが多いのですが、ちぢみほうれん草はあえて、収穫前に5℃以下の冷気に当てて栽培します。
そうすることで、ほうれん草自身が凍結しないように水分を放出して甘みを増します。
また、日光を沢山浴びようと地面に張り付くように葉を横に広げ、葉がちぢれて面積を広げて育ちます。
なので、普通のほうれん草とは違い、葉が肉厚で見た目はたんぽぽの葉のようになります。葉が厚く横に広いので、普通のほうれん草のように束ねることができない為、袋詰めで販売されています。
また、上記の栽培方法により12月~2月頃の期間限定野菜です。

ちぢみほうれん草と普通のほうれん草の栄養価の違いは?

先述の通りほうれん草にストレスをかけて栽培するので、一つは甘みが違います。
甘みのバロメーターである糖度ですが、ちぢみほうれん草は高いものだと「10」もあります。これはほうれん草が持つその他の味にも左右されるので純粋に比較はできませんが、缶コーヒーの甘さが平均して「7.5」と考えると、とても甘みが強いのが特徴になります。また、植物はストレスにさらされると「酸化現象」が起こります。この酸化現象から身を守るために、ちぢみほうれん草は自ら抗酸化作用のあるビタミンC・E、β-カロテンを増やします。
特に、ビタミンCは普通のほうれん草と比較しておよそ3倍も含まれています。

ちぢみほうれん草はどうやって食べるの?

ちぢみほうれん草は、葉がちぢれて肉厚になっているため、そのひだの間や根元に砂が多く残っている場合があります。
ボウルに水を張って、根を持ち葉をしゃばしゃばすると葉の砂は落ちやすいです。
また、根元は十字に切れ目を入れて洗い流すと砂が綺麗に落ちます。旬のほうれん草である「ちぢみほうれん草」は、アクが少ないものが多く甘みも強くて葉は柔らかいので、生で食べるのに向いています。

ほうれん草の栄養をのがしてしまう食べ方、危険な食べ方は?

先にご紹介した通り豊富な栄養素をバランスよく含むほうれん草ですが、水に溶け出てしまう栄養素も多いです。
茹でてしまうだけで、鉄分・葉酸・ビタミンCを始めとするビタミン群が約半分にまで減ってしまいます。また、ほうれん草の根の部分、そう少しピンク色をした部分を皆さんはどうされていますか?
ほうれん草は種から根を張り発芽すると、そこから次々と双葉が出ていきます。
つまりピンク色の根っこの部分が一番栄養価が高いのです。
そこを捨てるなんてもったいない!
土がついていることが多いのでよく洗って、刻んで汁物などに入れたり、バターソテーにするととてもおいしく食べられます。アクやえぐ味が強いイメージをお持ちの方も多いほうれん草ですが、その原因は「シュウ酸」という成分にあります。
旬の「ちぢみほうれん草」には少ないアクですが、普通のほうれん草には比較的多く含まれます。
シュウ酸は過剰に摂取すると体内で結石を作る原因となると言われていますが、それは「毎日」「1kg」摂取した場合。
スーパーなどで販売されているほうれん草は、1把約200gなので、その程度であれば問題ありません。
また、下茹ですることでアクは大きく減少しますので、下茹でをされてから使われるのが良いでしょう。ただし!先ほどもご紹介した通り、水に流れてしまう栄養分が多いので、下茹でもしゃぶしゃぶするくらいで構いません。

ほうれん草の栄養をうまく摂取できる食べ方は?

では、どのような調理が向いているでしょうか。
旬の「ちぢみほうれん草」は先ほどもご紹介の通り、砂を洗い流して生でサラダなどにされるのが、ほうれん草の栄養素をしっかりと摂取できますし、甘みも強く、ほうれん草の味も強く感じられるのでお勧めです。普通のほうれん草は、水に流れてしまう栄養素が多いため、流れた栄養素ごと摂取できるスープがお勧めです。炒め料理の場合は、シンプルにバターやオリーブオイルでソテーをして塩や醤油だけでも十分に美味しいですが、工夫される場合は豚肉と一緒に炒めるのがお勧めです。
豚肉にはビタミンB群が豊富に含まれています。
ほうれん草に豊富に含まれる葉酸やカルシウムはビタミンBと結ぶいて初めて、効率よく体内に吸収されるので大変に相性のいい食材と言えるでしょう。

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