
古くから民間薬として使われたのびる。
あまり、日々の食生活では食べない野菜ですが、
とても優れた野菜なんです。
血糖値・血圧に悩んでいる方はおススメの食材です。
もくじ
のびるの栄養は辛み成分だった!?
「のびる」と聞いて、どのような味や香り、風味を想像されますか?のびるはネギの仲間で
す。ヒガンバナ科ネギ属に属し、他にニンニクやラッキョウ、ニラなどものびるの仲間で
す。のびるにもこういった仲間と共通する辛み成分、強い芳香があり、この招待はアリシン
(硫化アリル)という成分によるものです。このアリシンにはビタミンB1の吸収を助けたり、
抗菌、殺菌、消化を促す効果があります。胃もたれの改善や食欲の増進にも役立ち、特にオ
ススメしたい効果に「血液をサラサラにし血栓や血小板の凝集を予防する」というものがあ
ります。
のびるの他の効果効能は?
主にアリシンの効果をあげましたが、のびるの栄養はそれだけではありません。
皮膚や粘膜を健康に保つカロテン、風邪の予防やがん予防に効くビタミンC、ナトリウムの
排出を助け血圧を正常に保つカリウム、他にもビタミンK、ビタミンB2、カルシウム、鉄や
亜鉛なども含まれています。
のびるの効果を引き出す食べ方、掛け合わせ食材、調理法は!?
そんなのびるの豊富な栄養をより引き出す方法を調べてみました。
のびるに含まれる特に代表的なアリシンという成分がビタミンB1の吸収を助ける事から、
ビタミンB1を豊富に含む豚肉と合わせて食べるのがオススメです。アリシンが熱にあまり
強くないので、豚肉に先に火を通し、刻んだのびると合わせてポン酢などの調味料を合わせ
るのも良いでしょう。
のびるの効果を引き下げる食べ方、掛け合わせ食材、調理法は!?
逆にのびるの効果を妨げる方法として、火を入れすぎるのはあまりオススメできません。ア
リシン、ビタミンCは熱に弱いため、加熱し過ぎるとどんどん壊れて行ってしまう為です。
しかし、そんなアリシンも摂取しすぎると胃の荒れ、下痢の原因になるので注意が必要で
す。
のびるは葉の部分、根の部分どちらが栄養豊富?
のびるの栄養はネギやニラと似たものが多く、特に根元に近いほど香りが強い事から、葉先
より根元の方が4倍近いアリシンが含まれていると考えられます。
葉の緑の部分にはカロテンやビタミンCが多いので、葉は生食、根は軽く加熱したり、漬け
るのが良いでしょう。
アリシンは刻むと発生する特徴があるので、刻んでの調理もオススメです。
のびるがおススメ出来る人、出来ない人の特徴は?
のびるは糖尿病や高血圧、動脈硬化など血液の状態を気にされている方、改善したい方には
特にオススメです。ネギやニラと同じように、疲労回復を期待される方にも効果を発揮して
くれる事でしょう。
逆に、あまりオススメ出来ない方は、ネギやニラの摂りすぎで胃を壊しやすい方、強い芳香
で気分を悪くされる方や妊婦さんです。